#シューマン #詩人の恋 #歌曲 #佐々木崇 #森山涼介
R.Schumann 《Dichterliebe》op.48 Nr.15-16(remorte work)
0:01 15. Aus alten Märchen winkt es
昔のお伽話の中から手招きしている
2:20 16. Die alten, bösen Lieder
古く、いまわしき歌
楽しげな幸せに満ちたお伽話の世界を描く曲。その国では花々が咲き誇り、香り立ち、木々は歌い、鳥たちは高らかに歌う、そんな国にもし行けたのなら!ぼくの苦しみはなくなるのにと歌う。でも太陽が昇るとそれは消え去って、ピアノの後奏におとぎの国響きが虚しく響く(第15曲)
終曲(第16曲)はついに現実と向き合う。大きな棺桶が必要だと歌い、それは大きく頑丈でなければいけないと言う。さらに巨人を連れてきて担がせよう、そして海に沈めるのだ、と。最後になぜこんなにも大きな棺桶が必要なのか分かりますか、と問う。それは、ぼくの愛と苦しみをいれたからなのだと。。
ここで詩人は沈黙、、ピアノへと耳を傾けると、、
第11曲の後奏のピアノがひっそりと蘇ってくる。葬り去ろうとした気持ちが蘇り、押し寄せ、忘れるわけもない想いがピアノの後奏によって静かに語られて幕となる。
ハイネの詩にシューマンの音楽が寄り添い、ひとつの連作歌曲の傑作を生んだ。
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