レクイエム演奏を拒んだ中国人ピアニスト郎朗 英国で失態

【新唐人日本2011年6月5日付ニュース】天安門事件から22年。月日の流れと共に、天安門広場で亡くなった若者の命は忘れられていくのでしょうか。それとも事件の真相を知る人が増えていくのでしょうか。イギリスに住むある華人は、自らの行動でその問いに答えを出しました。

イギリスに住む華人、郭靖さんは5月29日の夜、今、最も注目の中国人ピアニスト、ラン・ランさんのコンサートの知らせを目にします。そして白い菊の花を買い、劇場に走りました。事件の犠牲者を悼むレクイエムを弾いてもらうためです。もちろん、この白い菊の花は犠牲者へ捧げるものでもあります。

89年の事件当時、10代後半だった郭さん。民主化運動の意義すら分かっていませんでしたが、欧米の自由な地に足を踏み入れて、ようやく事件の真相――共産党政権が保身のために民衆を虐殺したことを知ります。

英国在住の華人 郭靖さん:「段は80センチほどでした。私はひざまずいて上がりました。ラン・ランに言いました、”中国人のため一曲弾いてください”花をもらったラン・ランは嬉しそうでした。白菊はもらうべきではなかったのに白菊は弔い用ですから、私が”共産党統治下の犠牲者にレクイエムを弾いてください”と言うと、彼の顔色が変わり、警備員を呼びました」

コンサートが終わり、ラン・ランがアンコールに応え始めたその時、郭さんは舞台へ駆け寄ります。これに会場はどよめきました。郭さんは、”22年前の血はまだ流れている。あれら若き命の魂はまだ、さまよい続けている”と嘆きます。

ぎりぎりになって買った日本円で約4600円のチケットは、最後に残っていた1枚。しかし、舞台に花を届けるのに最適の場所でした。これは”天のはからい”だと興奮を隠せません。

英国在住の華人 郭靖さん:「独奏会が終わり、私はすぐ駆け寄りました。もし別の位置だったら、駄目だったでしょう。しかもあの席は最後の一つでした。これも天の計らいでしょう」

数ヶ月前、ラン・ランさんは米中首脳会談の晩餐会で、演奏を披露。しかしそれは、政治色の強い、アメリカをけなす内容の曲でした。今回、コンサートの幕間に郭さんはラン・ランさんへ宛てた手紙をピアノのそばに置きました。中国共産党に利用されないよう忠告する内容です。共産党は何よりも、人々の良識と正義の魂を奪ったと考えるからです。

英国在住の華人 郭靖さん:「ラン・ランに忠告したのは共産党から離れ、理想とする芸術家になれということです。なぜ邪悪の味方になるのでしょう。晩餐会であの曲を弾いたのはオバマ大統領を平手打ちしたようなもの、ラン・ランも知っていたはずです。米国をヤマイヌにたとえた曲です。共産党こそ羊の皮をかぶった狼です」

郭さんは中国にいた時、息子が医療事故に遭い、危うく脳性まひになるところでした。苦境を訴えるすべもなく、最後、家庭が崩壊しました。出国後、郭さんは共産党の正体を暴いた”九評共産党”を目にすることになります。

この本で、中国人の苦痛の元凶が分かったという郭さん。共産党は、国民のために腐敗を根本から解決するなどあり得ないと怒りをあらわにします。

英国在住の華人 郭靖さん:「政府は自分のためではなく、庶民のために責務を果たすべきです。腐敗の一掃など、汚職官僚を処罰すべきです。しかし汚職官僚は結託しています。腐敗を一掃したら共産党は終わりです」

共産党崩壊のその日、それは中国人にとって建国記念日になると最後、結びました。

新唐人テレビがお伝えしました。
http://ntdtv.com/xtr/b5/2011/06/04/atext541731.html.
-【禁聞】英華人白菊祭六四-郎朗拒彈安魂曲.html
郎朗(ランラン),晩餐会,九評共産党,天安門事件,

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