【楽曲解説・和声分析】
マーラー〈アダージエット〉《交響曲 第5番》より〈第4楽章〉
Gustav Mahler, Adagietto
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0:00~ Gustav Mahler, Adagietto マーラー作曲〈アダージエット〉《交響曲 第5番》より〈第4楽章〉
1:28~ Christian Gottlob Neefeネーフェ作曲《Canzonetta》という曲名「etta, etto」からのつながり、ネーフェはL.v.ベートーヴェンの11~22歳までの先生
3:50~ ヴィスコンティン監督『ベニスに死す』のBGMで使われたのが有名なこの曲
4:01~ 曲の背景は、アルマ・シントラーとのスキャンダラスな結婚、愛情・愛の音楽
5:07~ マーラーの楽譜にはドイツ語表記も沢山、イタリア語もあり
6:03~ 1小節~
7:15~ 調性はF-Durヘ長調
8:06~ 1小節、Do〔第V音〕とLa〔第III音〕しかない、F-Dur、もしくはa-moll、〔III度調の関係〕、3小節にてちゃんとF-Durの音楽なのは分かる
9:50~ 使用楽譜はimslpよりダウンロード
10:06~ 2小節④拍目、普通の〔D ドミナント〕ではない、マーラーならでは
11:15~ 4小節②拍目、〔半終止〕の一種、普通の〔D〕を避けている? そこがまた甘美
11:53~ 【II,IV,VI和声解析法】、2小節④拍目、Re〔第VI音〕、Sol〔第II音〕、3小節④拍目Si♭〔第IV音〕の〔サブドミナント系〕の音に盛り上がりを書きだす
13:18~ 5小節①拍目、〔T トニカ 第1転回型〕、柔らかな主和音
13:38~ ③拍目、コードネーム「fm6」、La♭〔第III音〕は【性格音】として長調の明るさ・短調の陰りを表す
14:39~ 6小節、「G7」は〔ドッペルドミナント〕、④拍目に凄い不協和音・・・
15:28~ 7小節、Fa♯ はSolを目指す、g-mollへの転調、
16:10~ でもすぐ8小節②拍目にはF-Durに戻っている
16:58~ 愛の中に不安と葛藤(a-moll)、でも甘美な愛(F-Dur)2小節③拍目~「Do,Re,Mi,Fa」一音ずつ順次進行で上にいく、愛へと進みゆくよう
17:59~ 大事な不協和音〔倚音〕は多々使用されている
19:46~ 9小節、「Csus4」、ムード音楽の先駆け!?
20:22~ 10小節、「nicht schleppen (etwas fluessiger als zu Anfang)」
21:12~ 13小節、Si♮ が現れることでa-mollイ短調に転調
22:10~ 15小節、〔偽終止〕、〔D〕から〔T トニカ〕へ行かず〔VI〕へゆく和声進行
22:45~ 16小節、Si♭ は〔ナポリ〕
23:42~ ③拍目、〔D46 ドミナントしろく〕の和音、大事にする伝統
24:37~ 17小節③拍目、Re♯ は〔ドッペルドミナント〕
24:48~ 19小節、a-mollの〔全終止〕
25:24~ 22小節④拍目、Doはa-mollの〔第III音〕、F-Durの〔第V音〕として、F-Durに戻る
26:14~ 23小節、「Wieder aeusserst langsam. mit Empfindung」
27:24~ 不協和音の美しさが散りばめられている音楽
27:43~ 25小節、F-Durの中でa-mollは〔III度の和音〕、Durとmollが表裏一体
28:08~ 26小節、Si♭ は〔第IV音〕、ここまでずっとsempre ppピアニシモで。Do♯ が入っているので短調に聴こえるけど、和音は「B♭メジャー」
29:19~ 27小節、Fa♯ はSol〔第II音〕を目指す〔II度調のV度〕
30:12~ ④拍目Sol♯ はLa〔第III音〕を目指す〔III度調のV度〕
30:30~ だけど28小節③拍目で〔偽終止〕してF-Durへ行く
31:13~ 28小節、「etwas draengend」
31:56~ 29小節③拍目、Si♭は〔第IV音〕〔S サブドミナント〕
32:35~ 30小節③拍目、クライマックスのffフォルティシモは〔D46〕、【〔D46〕がクラシック音楽においていかに大事に使われているか!!】
33:41~ ②拍目裏のSol♭ は〔ナポリ〕
34:13~ ①拍目裏 Re♭は〔第VI↓音〕、長調っぽいRe♮ を使っていない
34:58~ 33小節②拍目~、〔Codetta 結尾〕
36:23~ 32小節①拍目、Re♭ は〔第VI↓音〕、敢えて短調っぽい音、愛の音楽に危険な表現、アルマとの愛の危機の予感!? 精神学者フロイトに相談!?
37:46~ 33小節①拍目で解決していない
38:46~ 36小節②拍目、Si♭〔第IV音〕、Re〔第VI音〕を大事にするよう、作曲者により<>が書かれている。【II,IV,VI和声解析法】との一致
39:24~ 37小節、「FM7エフ・メジャー・セブンス」、ムードミュージック的
40:00~ 39小節~、〔中間部〕
40:28~ 調性はB-Dur変ロ長調として考える
41:16~ 「mit Waerme, Fliessender」
41:49~ 40小節、Si♮ はDo〔第II音〕を目指す〔II度調のV度〕、だからsfが沢山付いている
42:54~ 44小節④拍目、フランスの印象派的な音、〔短調サブドミナント IV6〕ないし〔II7〕
43:59~ 45小節③拍目~、〔ドミナント〕
44:09~ 46小節③拍目、B-Durではなく〔偽終止〕して!!そのまま♭6つのGes-Dur変ト長調に転調
46:07~ 47小節②拍目~、Re♭→Do♭は〔7度〕の音程★今後要注意
46:58~ 48小節~ ソプラノ(第Iヴァイオリン)
47:11~ 50小節、Re♭〔第V音〕、〔ドミナント〕の気持ち、アルマの気持ち!?
48:37~ 51小節、「G♭M7」の甘美、Ges-Durの和音
49:10~ 52小節②拍目〔D7〕、でも〔全終止〕せず、③拍目に〔偽終止〕
50:18~ 54小節の〔II度調のV度〕から55小節で〔II度の和音〕
50:54~ 56小節、「b♭m」は〔III度の和音〕
52:06~ ③拍目の〔VI度調のV度〕から57小節〔VI度の和音〕、③拍目〔ドッペルドミナント〕
52:56~ 58小節、〔D79〕、メロディは〔半終止〕、だけど内声が〔全終止〕
54:36~ 何度も問いかけるソプラノの「7度下行」、甘い誘い??
56:00~ 60小節、# 4つのE-Durホ長調へ突然の転調、すさまじく遠い遠隔調
57:07~ 〔D46〕を使ってE-Durへの転調
57:57~ 61小節、ソプラノ〔7度下行〕
58:35~ 63小節、# 2つのD-Durニ長調へ転調、〔D46〕を使って
59:35~ 64小節、ソプラノ〔7度下行〕
59:53~ 65小節~、ソプラノ〔上行順次進行〕は、曲冒頭の音型と重なる
1:01:30~ 68小節、ソプラノ〔7度下行〕と内声にも〔7度下行〕がかけ合い、70小節では〔2度〕でくっつく
1:03:36~ 72小節、F-Durの響きで〔再現部〕
1:04:43~ 82小節、C-Durハ長調?
1:05:07~ 13小節~ではa-mollだった
1:07:24~ 86小節「mit innigster Empfindung」、88小節「noch langsamer」
1:08:38~ 94小節、すぐに〔D46〕にならない、①拍目〔IV、サブドミナント〕
1:09:53~ ③拍目は〔ドッペルドミナント〕
1:10:20~ 〔ドッペルドミナント → D46 → D → T〕というきれいな〔カデンツ〕
1:10:39~ 30小節では、すぐにクライマックスのffフォルティシモ〔D46〕だった
1:11:23~ 95小節で〔D46〕、「Draengend」
1:12:09~ マーラーの使う、伝統的な和声進行〔カデンツ〕、ぶつかる音も沢山あるけど
1:12:27~ 95小節④拍目のRe〔第VI音〕、96小節①拍目のSol〔第II音〕、100小節のSi♭〔第IV音〕等、大事に
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1:16:00~ 1970年代にマーラー・ブーム、その引き金となったとも言われるこの曲《Adagietto》
1:16:58~ YouTubeに沢山《Adagietto》あり、聴きながら、この動画の和声解析が聴く手助けになりますように♪
1:17:53~ 昔は、音楽を聴くには会場へ行くしかなかった、あるいは家庭でピアノで弾いて、その音楽を楽しむという方法もあった、21世紀の今日においても、このような価値ある音楽体験があってもよい?
1:20:07~ スヴァトスラフ・リヒテルの指揮者観
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1:22:26~ 【和声解析】のご依頼、承ります♪ 連絡先は pianistgensegawa@gmail.com まで
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▼ベートーヴェン【ピアノソナタ全32曲 楽曲和声解析】動画一覧▼
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