加藤昌則:Sixteenth Montage Dramatic dialogue/セントラル愛知交響楽団 Presents「コンサート・アーカイブ!」

当団委嘱作品、加藤昌則:Sixteenth Montage Dramatic dialogue(2018)の音源(世界初演)を公開いたします!

音源:2018年7月7日 第163回定期演奏会より
会場:三井住友海上しらかわホール

指揮:レオシュ・スワロフスキー(名誉音楽監督)
管弦楽:セントラル愛知交響楽団

~曲目解説(加藤昌則さん)より~

16世紀のモンタージュを意味するこのタイトルは、有名、無名も含めて多数の小国があった日本の戦国時代のイメージが発想の根幹にあるところから付けたタイトル。戦いだけでなく、その行方を案ずる人の想いなども含まれる。

当初、通常の編成を想定して書き始めたが、意外にも高音域の音を大幅に必要とした結果、トロンボーンとチューバがオーケストレーションに加わることがなくなり、おそらく現代作品では珍しい、古典期のオーケストラ編成での制作になった。代わりにこの作品において木琴はとても重要な役割を担うことになった。奏者に委ねるところも大きいが様々なバチを使い分けて、音色的変化も効果的になるように仕組んでいる。現実にはなく、しかし時折現れる過去の残像のようなもの、静的な空間に緊張を張り巡らせる空気の張りのようなものも木琴の音色を必要とした。

古典的な編成とはいえ、個々の楽器に要求しているのはかなりハイレベルな奏法や技術であり、表現的にも多くの要求としている。こうした結果に生み出されるサウンドは、まさに21世紀ならではのものと言えるのではないだろうか。

加藤昌則 プロフィール
作曲家・ピアニスト。東京藝術大学作曲科首席卒業、同大学大学院修了。
オペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、作品に新しい息吹を吹き込む創意あふれる編曲にも定評がある。多くのソリストに楽曲提供、共演ピアニストとしても評価が高い。独自の視点、切り口で企画する公演や講座等のプロデュース力にも注目を集めている。最新CDは17年10月発売「PIANO COLOURS」(エイベックス・クラシックス)。17年8月より月刊ショパン「加藤昌則の“作曲・作品大解剖”」連載中。2016年4月よりNHK-FM「鍵盤のつばさ」パーソナリティーを担当。
ホームページ http://www.masanori-music.com/
公式Facebookページ https://www.facebook.com/masanorikato02/

レオシュ・スワロフスキー プロフィール
プラハ音楽アカデミーでノイマンに師事。
ヤナーチェク・フィル及びブルノ・フィル首席指揮者、プラハ国立歌劇場芸術監督、セントラル愛知響音楽監督(2019年より同団名誉音楽監督)などを歴任。
チェコ・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、ザルツブルク・モーツァルテウム管、リンツ・ブルックナー管、ボン・ベートーヴェン管、チャイコフスキー響 (モスクワ放送響)などに客演。プラハの春など音楽祭への参加も多い。
スロヴァキア・フィル、ブルノ・フィルなどの日本公演を成功に導いた。日本での客演も多く、特に都響とのスメタナ『売られた花嫁』、ドヴォルザーク『スターバト・マーテル』の共演は高い評価を得た。
公式ホームページ:http://www.leossvarovsky.com/

セントラル愛知交響楽団 プロフィール
1983年ナゴヤシティ管弦楽団として発足。岩倉市との音楽文化普及事業委託契約による事業補助を受け1997年に現名称に改名の後、2009年4月一般社団法人となる。
2019年4月から常任指揮者に名古屋出身の角田鋼亮が就任。
2015年半田市と音楽文化振興の協定を締結。
2019年一般財団法人稲沢市文化振興財団とも協定を締結。
1996年「平成7年度愛知県芸術文化選奨文化賞」、2005年「平成16年度名古屋市芸術奨励賞」受賞、2007年「第2回名古屋音楽ペンクラブ賞」受賞。
公式ホームページ:http://www.caso.jp
公式ツイッタ―:https://twitter.com/CentralSUSUMU

© 2020 セントラル愛知交響楽団(無断転載はご遠慮ください)

We are now delighted to present you the world premiere of Masanori Kato’s ‘Sixteenth Montage Dramatic dialogue’ (2018), a fantastic commissioned work for CASO!

Recorded date: 7th July 2018
Venue: MS&AD Shirakawa Hall (Nagoya)

Conductor: Leoš Svárovský (Honorary Music Director)
Central Aichi Symphony Orchestra

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