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解説【グラナドス・組曲ゴイェスカスのすべてvol.1】2つのモティーフ / 松村未英

スペインのピアノ作品を代表する重要な作品のひとつであるグラナドス作曲、ピアノ組曲ゴイェスカス。誰も知らないこの作品の謎をお話します。
不思議なことに、そこまで重要な作品であると考えられているいるにもかかわらず、100年たった今日も、この作品のどこがどう画家ゴヤに関係あるのかは知られていません。
実は、この作品には2つのモティーフがあります。
それらがどのようにゴヤに関係があるのか、何故2つなのか。
そして、”わら人形”は、組曲の後ではなく、前に演奏されるべきであることにも迫っていくシリーズ第1弾です。
最後には、モティーフを見つけるなぞなぞもあるので、是非、最後までご覧ください。

『組曲ゴイェスカスとは』
プラド美術館で、初めて画家フランシスコ・デ・ゴヤの作品に触れ、大変な衝撃を受けたエンリケ・グラナドスは、そのインスピレーンをピアノのための曲にし、組曲ゴイェスカスと名付けました。ゴイェスカスとは、ゴヤ風という意味です。
作曲している時、彼は、自分の代表作を書いていることを自覚していたそうです。

【第2巻】ゴヤが霊感を与えた音楽【グラナドス組曲ゴイェスカスのすべて】/ 松村未英

〈松村未英・経歴〉
3歳よりピアノを始める。桐朋のこどものための音楽教室入室。父の転勤で渡米し、イーストマン音楽院で学士号、修士号を収める。
国際コンクールで優勝、入賞したり、世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチのマスタークラスを受けたり、NYのカーネギーホールでリサイタルを弾くほどになり、沢山のレパートリーが増えても、スペインの作品は演奏したことがありませんでした。何故なら、文献等の情報が少なく、実際に演奏するには謎が多かったからです。私にとって、スペイン音楽は、知りたくても知ることができない音楽、という印象でした。

そんなある日、偶然にスペインに出会い、あれよと言う間に、本場スペインのフラメンコ界の最高峰の劇場(セビリアのロペ・デ・ベガ劇場とヘレスのビジャマルタ劇場)に主演アーティストとして出演した初めてのクラシック・アーティスト(スペイン人を含めても)となる事が出来、スペインの国民的スターの国家舞踊賞受賞のダンサー、アントニオ・カナレスをはじめ、ホアキン・グリロ、アレハンドロ・グラナドス、ラファエル・カンパージョ等、一流フラメンコ・アーティストと共演しました。
さらに驚くことに、スペイン・クラシック界の最高峰であるマドリッド国立音楽堂でも、スペインの作品だけでプログラムを組んでリサイタルをした初の外国人アーティストとなりました。
この謎に満ちた不思議な国に、実際に住んで体験したからこそ知ることができたスペインの音楽の情報をはじめ、スペインに関する情報も発信していきたいと思います。
チャンネル登録やコメントいただけると嬉しいです。

#グラナドス
#組曲ゴイェスカス
#わら人形

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