バッハ マタイ受難曲 No 39 「憐れみたまえ、我が神よ」 BWV244

新約聖書“マタイによる福音書”に基づくこの作品は、クラシック音楽の最高峰との呼び声も高い、バッハ生涯最大の傑作です。
全曲で2時間半を越える長大な演奏を通して、キリストが捕らわれてから十字架に張り付けられるまでを、音楽劇の形で刻々と描いていきます。
受難曲は8世紀ごろに姿を現し、バッハによってその頂点を極めるに至りました。
そのような傑作の「マタイ受難曲」ですが、発表されてから100年もの間、まったく顧みられることはありませんでした。
それを発掘し蘇演したのが、その時若干20歳だったメンデルスゾーンです。
バッハ再認識のきっかけを作ったこの演奏会は、作曲と並ぶメンデルスゾーンの大きな功績とされています。
第39番「憐れみたまえ、わが神よ」は、預言通りイエスと共にいたことを三度否認してしまった、ペテロの悲しみが表現されたアリアで、全曲中でも特に知られる名作です。

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