グレン・グールド ゴールドベルク変奏曲 聴き比べ

私の最初(’55)の《ゴールドベルク》の録音と今回(’81)の録音との違いは、第15変奏のような、長い、ゆっくりとした変奏でよくわかります。五度の反行カノンによる変奏です。二十六年前、私はあれをショパンの夜想曲のように弾いてしまいました。あの演奏をした人物をもはや認識できないのです。今の私にはわかるのですが、あの変奏にはある種の強度があって、虚飾を施す必要がまったくない。ピアニスティックな、器楽的な強度ではなく、精神的な強度です。(「グレン・グールード発言集」みすず書房より)

他にも色々な聴き比べが、用意されています。ぜひご覧ください。
https://yarouyo.jp/readbinder.php?bno=79

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